公開日 2025.05.26
最終更新日 2025.06.18

eSIMをiPhoneで使うには?設定する方法や対応機種の一覧を紹介
eSIMをiPhoneで使うには?設定する方法や対応機種の一覧を紹介
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
本記事では、「iPhoneでeSIMってどうやって使うの?」という疑問をまるごと解消。
対応機種の一覧から設定ステップ、デュアルSIM活用術、機種変更時の“クイック転送”まで詳しく解説。さらに海外出張や長期旅行にも便利な無制限プランありのおすすめeSIMも紹介します。
iPhone/iPadでeSIM対応の機種
iPhone/iPadでeSIM対応の機種は以下です。
eSIM対応のiPhone |
eSIM対応のiPad |
|
|
これら以外の古いiPhoneではeSIMが使えないため、対応機種への買い替えが必須です。
eSIMをiPhoneで設定する方法
eSIMをiPhoneで利用する際は、以下の手順で設定します。
- eSIMを新規契約する
- eSIMプロファイルをダウンロードする
- 開通の手続きをして利用を開始する
すべてオンラインで完結し、クレジットカード決済後に届くQRコードを読み込めば最短5分で通信がスタートします。設定時は必ず安定したWiFiを利用し、途中で機内モードに切り替えてもQRコードやアクティベーション情報にアクセスできるよう事前にスクリーンショットを保存しておくと安心です。
また、国内物理SIMのデータローミングをオフにし忘れると海外到着直後に高額請求が発生する恐れがあるため、出国前のチェックリストに「国内通信のローミングをOFFにする」を入れておきましょう。
①eSIMを新規契約する
まずは公式サイトや専用アプリで渡航先(国・地域)、利用日数、データ容量を選択し決済します。利用スタイルやシーンを決めづらい場合は、動画視聴やテザリングを多用しても追加課金が発生しない無制限プランがおすすめです。
決済直後にメールとアプリ内の両方でQRコードと手動入力用のSM-DP+アドレス/アクティベーションコードが発行される仕組みとなっています。
②eSIMプロファイルをダウンロードする
契約完了後は、安定したWiFi環境下で「設定>モバイル通信>eSIMを追加」を開き、カメラでQRコードを読み取るか、「詳細オプション>手動で入力」からSM-DP+アドレスとアクティベーションコードを入力します。ダウンロードには30秒〜1分程度かかり、完了すると回線一覧に「副回線」または任意で付けたラベルが表示されます。
ダウンロードが失敗しないよう、プロファイル書き込み中は絶対にアプリを閉じずWiFiを切らないでください。また、QRコードは機内モード中でも見られるよう必ずスクリーンショットで保存しておくのがポイントです。
③開通の手続きをして利用を開始する
プロファイルの追加が終わったら「モバイルデータ通信」をeSIM側に切り替え、データローミングをオンにします。ここで最も重要なのが「国内物理SIMのローミングをオフにする」工程です。オフにしないまま海外に到着すると、iPhoneがキャリア優先順位に従って日本回線で自動接続し、高額なパケット料金が発生する恐れがあります。
設定後は再起動して電波が立つか確認し、念のためSafariなどで速度テストを行うと安心です。もし「圏外」表示が続く場合は、以下の方法を試してみましょう。
- 機内モードのオン・オフ
- ネットワーク選択を自動→手動→自動の順で切替える
- APNが自動入力されているかチェック
問題がなければテザリング設定も同時に有効化しておくと、PCやタブレットもすぐインターネットに接続でき、現地到着してすぐに複数端末でインターネットを快適に使用できます。
iPhoneでeSIMによるデュアルSIMを設定する方法
デュアルSIMとは、1台の端末で2回線のSIMを並行して持つことです。iPhoneでの設定方法は「設定>モバイル通信>回線を追加」で2件目のプロファイルを登録し、音声とデータの優先を指定するだけ。
iPhoneでデュアルSIMを利用するには、デュアルSIMの対応機種を選ぶ必要があります。モデルによって、物理SIMとeSIMを併用するのみか、加えてeSIMを2つ併用できる場合があり、希望の設定に対応した端末かどうかを確認しておきましょう。
デュアルSIM対応のiPhone一覧
デュアルSIM対応のiPhone一覧を以下のとおりです。
モデル |
デュアルSIM対応 |
DSDV対応 |
iPhone XR/XS/XS Max |
物理+eSIM |
× |
iPhone SE(第2世代) |
物理+eSIM |
○ |
iPhone SE(第3世代) |
物理+eSIM/eSIM+eSIM |
○ |
iPhone 11シリーズ |
物理+eSIM |
× |
iPhone 12シリーズ |
物理+eSIM |
× |
iPhone 13シリーズ |
物理+eSIM/eSIM+eSIM |
○ |
iPhone 14シリーズ (US除く) |
物理+eSIM/eSIM+eSIM |
○ |
iPhone 15シリーズ |
eSIM+eSIM |
○ |
iPhone 16シリーズ |
eSIM+eSIM |
○ |
DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)とは、「2枚のSIMカード(またはeSIM)で同時に4G/5Gの音声通話とデータ通信が待ち受けできる機能」を指します。
通常のデュアルSIM対応スマホでは、一方が4G/5G回線で通信している間、もう一方は3Gや2Gに落ちてしまう場合があります。しかし、DSDV対応機種なら両方の回線が常に高速通信網(4G/5G)に接続された状態を保てます。つまり、どちらの番号宛に着信があっても高音質なVoLTE通話が可能で、データ通信もスムーズに切り替えられるというわけです。
たとえば、仕事用の番号とプライベート用の番号を同時に使いたい人や、日本国内番号を保持したまま海外eSIMで高速データ通信を行いたい人にとって、DSDV対応iPhone(13シリーズ以降)は非常に便利な選択肢になります。わかりやすくまとめると、DSDVは「どちらのSIMも同時にストレスなく使える」仕組みです。
iPhone XR/XS以降は「物理SIM+eSIM」、iPhone 13以降は「eSIM+eSIM」のDSDS/DSDVに対応します。DSDV対応モデルは両方の回線でVoLTE/5G 通話が同時に使用可能となっています。
「クイック転送」を使えば別のiPhoneにeSIMを移せる
クイック転送はiOS 16以降で追加されたeSIMの移行機能です。Bluetoothで2台のiPhoneを近づけるだけで、キャリアへの再発行申請なしにプロファイルをコピーできます。
- 新旧iPhoneをiOS最新にアップデートし、WiFiとBluetoothをオン
- 新iPhoneで「設定>モバイル通信>eSIMを追加>近くのiPhoneから転送」を選択
- 旧iPhoneに表示される確認コードを新iPhoneに入力し、転送完了を待機
数分で回線が有効化され、旧端末側は自動的に無効化されます。トラブルを避けるため、転送完了まで旧端末の物理SIMを抜かないよう注意しましょう。
iPhoneでeSIMが設定できないときの対処方法
iPhoneでeSIMが設定できないときは、以下の対処方法を試してみましょう。
- OSを最新にアップデートする
- サポートセンターに相談する
- 端末を再起動する
eSIMの追加で「圏外」や「アクティベートできません」と表示されたときは、まず落ち着いて原因を切り分けます。上記とあわせて、モバイルデータがオフになっていないか、VPNやプロファイル管理アプリが干渉していないかも確認しましょう。
複数回線を運用している場合は「副回線」にラベルを付け直し、誤って無効化していないかチェックすることも重要です。
OSを最新にアップデートする
iOSのバージョンが古いとeSIM書き込みに必要なキャリア設定ファイルが欠落し、プロファイルが途中で止まるケースがあります。そのため、OSを最新にアップデートしましょう。
iOS18ではeSIMプロファイルが複数存在すると稀にアンテナピクト(電波のマーク)が消えるバグが修正され、さらにiOS18.2ではローミング時のAPN自動更新が最適化されています。
アップデート後は一度端末を再起動し、「設定 › モバイル通信 › eSIM」を開いて各プロファイルが“有効”になっているか確認すると確実です。
サポートセンターに相談する
APN手動入力でも接続できないなどの理由により解消が難しい場合は、キャリアやeSIM事業者のチャット・メール窓口に契約番号・端末モデル・発生日時・エラーメッセージのスクリーンショットを添えて連絡しましょう。接続不良など不具合と思われる現象であれば、解決策を提示してくれる場合があります。
一方で、「QRコードを紛失した」「プロファイルを誤って削除した」など、一度インストールしたプロファイルを利用者の判断で削除した場合の再発行は行っていないケースがほとんどです。そのため、削除前に必ずサポートへ確認するのが賢明です。
端末を再起動する
設定ミスもアップデート不足もないのに通信できない場合、モデムファームやキャッシュの一時的な不整合が原因かもしれません。その場合、電源をオフ→30秒待機→オンするだけで、eSIMが再読込されアンテナが立つケースもあります。
最後の手段として別端末にeSIMをクイック転送し、問題が再現するか確認するとハード障害かプロファイル不具合かを切り分けられます。
iPhoneで利用するならWorld eSIMがおすすめ!
「World eSIM」は、200の国と地域でデータ通信ができるグローバルeSIMサービスです。アプリまたはWebでプランを購入すると即時にQRコードが発行され、最短5~10分で開通できます。
World eSIMの主な特徴
- 速度制限なしの無制限プランなら容量不足の心配がないため安心して利用可能
- 1枚で複数国をまたいでも自動で対応キャリアに接続(周遊プランあり)
- 200以上の国と地域で使える
- 24時間オンラインでいつでもどこでも購入が可能
無制限プランなら、現地で地図アプリを開きっぱなしにしたり、オンライン会議を行ったり、家族の端末へテザリングしても追加課金ゼロ。周遊モデルを利用すれば欧州・アジアをまたぐ出張でもプロファイルを切り替える手間がなく、スケジュールに追われるビジネスパーソンにも最適です。
eSIMの切り替えは現地についてからがベスト
日本でeSIMを主回線に切り替えたまま渡航すると、国内プロファイルのローミングがオンのまま残り、高額請求の原因になります。そのため、現地空港で機内モードを解除後にeSIM回線を有効化し、国内物理SIMのデータローミングをオフにしましょう。
これでキャリア回線が優先される事態を防ぎ、思わぬ高額請求などのトラブルを回避できます。
まとめ
iPhoneでeSIMを使えば、物理SIMの抜き差しなしに国内外で回線を切り替えられ、デュアルSIMで番号とデータを分離することも可能です。設定は「契約→QRコード→プロファイル追加」の3ステップで完結し、機種変更時はクイック転送で簡単に移行できます。
海外旅行や出張をする際は「World eSIM」の無制限プランで到着後すぐに快適な通信環境を手に入れましょう。