公開日 2025.05.26
最終更新日 2025.05.26

eSIMとは?メリット・デメリットから海外旅行時におすすめのeSIMまで紹介
eSIMとは?メリット・デメリットから海外旅行時におすすめのeSIMまで紹介
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
端末に組み込まれたeSIMなら、オンラインで購入したプラン情報を読み込むだけで即開通。物理カードを差し替える手間がなく、オンラインだけで通信プランを追加できるこの新しい仕組みは、国内利用でも海外利用でも、使い方をぐっと快適にしてくれます。
本記事では、そもそもeSIMとは何かから、メリット・デメリット、さらにおすすめのeSIMまで解説。「eSIMってよく聞くけど、結局なにが便利なの?」と気になっている方に、eSIMの基本情報をわかりやすくお届けします。
eSIMとは?
eSIMとは、スマートフォンやタブレットの本体にあらかじめ埋め込まれている“デジタル版のSIMカード”のことです。従来のように小さなプラスチックカード(物理SIM)を抜き差しする代わりに、端末内部のチップへ通信プロファイル(契約情報)をダウンロードして使います。
これにより、インターネット上でプランを購入してQRコードを読み取るだけで回線を切り替えられ、店舗に行かなくても即日開通できるのが大きな特徴です。
わかりやすく説明すると、物理SIMが「鍵穴に差し込む鍵」だとすれば、eSIMは「スマホ本体に埋め込まれたスマートロック」。鍵(カード)を持ち歩く代わりに暗証番号(QRコードや番号情報)を入力して扉を開けるイメージです。
従来のSIMカードでは小さなカードを抜き差しして電話会社を切り替えますが、eSIMではカードを差す場所がなく、かわりに“通信契約のデータ”をネット経由で端末にダウンロードして使います。それによってショップへ行かずに、家にいながら新しいプランをすぐに開通できる仕組みです。
SIMカードとeSIMはどちらがいい?
SIMカードとは、契約者IDを記録したICカードで、通信会社をまたいで挿し替えることで利用回線を変更できます。一方eSIMは“書き換え可能な内蔵SIM”です。SIMカードよりもeSIMの方が便利な理由をまとめました。
①オンラインで即時発行できるため海外到着後すぐ繋がる
②カードを失くす心配ゼロ
③物理スロットを占有しないのでDSDS/DSDVが容易
などなど、多岐にわたります。もちろん物理SIMはフィーチャーフォンや古い機種で必須ですが、スマホ利用が中心の現代ではeSIMが圧倒的に手軽かつ柔軟と言えるでしょう。
DSDS(Dual SIM Dual Standby)とDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)は、どちらもデュアルSIMの機能の一つです。
DSDS |
DSDV |
|
同時待受け |
4G+3G |
4G(または5G)+4G(または5G) |
通話品質 |
3G側は通常音質 |
両SIMともVoLTEで高音質 |
通話中のもう一方 |
データ通信不可 |
データ通信不可 |
DSDSは、片方のSIMで4Gまたは5G回線を利用すると、もう片方は3Gになります。また、どちらかで通話を始めるともう一方は一時的に通信できなくなります。
DSDVは、どちらのSIMも4Gまたは5Gを利用できる他、VoLTEを利用した高音質通話が可能。片方の SIM で通話している間は、もう一方でデータ通信ができなくなる点はDSDSと同じです。
eSIMのメリット
eSIMの主なメリットは以下の4つです。
- Web(オンライン)ですべて完結できる
- 持ち物を減らせる
- SIMカードを紛失する心配がない
- SIMスロットが一つでもデュアルSIMが可能
上記により、渡航直後でも“QRコードを読み取るだけ”で現地回線を確保でき、財布やパスポートのように物理的に失くすリスクもありません。さらに無制限プランを選べばSNSや動画視聴で通信量を気にする必要がなく、快適さが段違いです。
Web(オンライン)ですべて完結できる
eSIMなら、契約から開通まですべての手続きがスマホひとつで完了します。公式サイトやアプリで国・期間・プラン(おすすめは容量無制限プラン)を選択し、決済が終われば数分後にはQRコードがメールで届きます。
あとは自宅や空港ラウンジの WiFiで「モバイル通信プランを追加」→QRコード読み取り→プロファイルをインストール、という3タップ程度の操作だけ。物理SIMのように郵送を待ったり販売カウンターの行列に並んだりする必要はありません。
たとえば深夜便で成田を発つビジネスパーソンが、機内モードを解除しすぐにパリの地図アプリを開ける。そんな到着後の面倒や手間なく開通を実現できるのがeSIM最大の魅力です。
オンライン完結ゆえに夜間や休日でも即発行でき、急な海外出張や直前予約の旅行でも通信手段を取りこぼすことがありません。
持ち物を減らせる
物理SIMやWiFiルーターを採用する場合、最低でもSIMカードやルーター端末を携帯せざるを得ません。対して、eSIM はチップが端末に内蔵されているため、持ち歩くのはスマホ本体だけ。荷物を極限まで減らしたいバックパッカーやキャッシュレス派のミニマリストにとって、これは大きな開放感です。
さらに無制限プランを選べば、追加ギガ購入用のプリペイドカードも不要。財布を取り出す頻度が減るのでスリ対策としても有効です。街歩きやサイクリング、フェス参加など両手を空けたいアクティブシーンでも、通信環境を気にせず写真や動画をクラウドにアップロードできます。
SIMカードを紛失する心配がない
従来の物理SIMはサイズこそ小さいものの、抜き差しが多いほど紛失リスクが高まります。ホテルのベッド脇やカフェのテーブルで交換している最中にカードを落とし、帰国便で日本の番号が使えず二段階認証に詰まる。そんなトラブルは珍しくありません。
eSIMならカードそのものが存在しないため、紛失も破損もゼロ。重要なアプリの操作や、プライベート・業務のチャットなどが滞る心配がなく、旅先でもビジネスでも“通信が命綱”というユーザーにこそ安心して使える仕組みです。
SIMスロットが一つでもデュアルSIMが可能
デュアルSIMとは、1台の端末で2回線のSIMを並行して持つことです。通常は物理スロットが2基必要ですが、eSIM を組み合わせればスロットが1基しかないiPhoneでも「国内音声通話は物理SIM、海外データはeSIM」という使い分けが可能になります。
音声通話は大手キャリアのかけ放題プラン、データ通信はeSIMの無制限プランといった分担が自由自在。自分の利用パターンに合わせて「音声」「データ」「SMS」を別々のプランで組み合わせられるため、トータルコストを下げつつ必要なサービス品質を確保できます。
国内キャリアの通話をローミングオンにしていると、海外でそのまま使えてしまい高額請求のトラブルになる可能性があります。そのため、渡航前に物理SIM(または既存eSIM)の「データローミング」を必ずオフにしておきましょう。
eSIMのデメリット
一方で、eSIMには次のようなデメリットがあります。
- eSIM対応端末でないと利用できない
- 申し込みから開通まで自身で行う必要がある
まとめると「古い機種では使えない」「設定を自分でやる手間がある」の2点です。しかし、対応端末は年々増加し、設定もQRコード読み取り→プロファイル追加→APN自動設定と簡便化が進んでいるため、これらがeSIMの利用を阻害するケースは実際にはほとんどないでしょう。
eSIM対応端末でないと利用できない
eSIMプロファイルは端末内部に埋め込まれた専用チップへ直接書き込む仕組みです。そのため、eSIM対応端末でないと利用はできません。
とはいえ、2018年以降のiPhoneやGoogle Pixel、Galaxyの中位モデル以上はほぼ標準搭載されており、一般的なスマートフォンの買い替えサイクルの中で自然に解消している場合が多いでしょう。さらにeSIM普及を追い風に 2024〜2025年モデルではエントリー帯でも対応が拡大中。
eSIMを検討中の人は、念のため以下の一覧から自身の端末が対応しているかどうかを確認しておきましょう。
iPhone・iPadのeSIM対応機種
- iPhone SE(第2世代以降)
- iPhone XR/XSシリーズ
- iPhone 11・12・13・14・15・16シリーズ
- iPad Pro 11インチ(第1世代以降)
- iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)
- iPad Air(第3世代以降)
- iPad(第7世代以降)
- iPad mini(第5世代以降)
AndroidのeSIM対応機種
- Google Pixel 4 以降/Pixel Fold
- Samsung Galaxy S21 以降、Z Flip3 以降、Z Fold3 以降
- Sony Xperia 1シリーズ Ⅳ以降
- Sony Xperia 5シリーズ Ⅳ以降
- Sony Xperia 10 Ⅲ Lite以降
- Sony Xperia Ace Ⅲ以降
- シャープ AQUOS R7以降
- シャープ AQUOS sense6s以降
- シャープ AQUOS sense4 lite
- シャープ AQUOS wish3以降
- シャープ AQUOS wish
- シャープ AQUOS zero6
- シャープ シンプルスマホ6以降
- シャープ Leitz Phone2以降
申し込みから開通まで自身で行う必要がある
eSIMはオンラインで契約~開通できる反面、APN入力やローミング設定を間違えると通信不可になります。とくに空港到着後に“WiFi難民”状態で設定ミスに気づくと、サポートチャットも開けず困るケースが少なくありません。
スマホの設定に慣れている人には、セルフ開通はむしろ「並ばない」「待たない」「安い」というメリットが大きいでしょう。一方で操作に自信がない人は、店頭サポートや日本語チャットを備えた事業者を選べば万が一の事態は避けられます。追加コストはかかるものの、「保険料」と考えれば一概にデメリットではなくなります。
eSIMを利用する流れ・手順
eSIMを利用するには、以下の手順で進めます。
- プランを購入
公式サイトやアプリで 渡航先・利用期間・データ容量(迷ったら無制限プランが安心)を選び決済します。
- QRコード/SM-DP+アドレスのアクティベーション情報を受け取る
決済完了後にメールまたはアプリ画面で表示されるQRコード、または手動入力用のアクティベーション情報を保存します。
- WiFi接続下でeSIMを端末に追加
設定 ⇒ モバイル通信 ⇒ eSIMを追加 を開き、QRコードを読み取るかアクティベーション情報を入力してプロファイルをインストールします。
- 回線設定を最適化
新しい回線の名称を分かりやすく変更し、音声通話/データ通信の優先設定を確認。データ専用プランの場合は「デフォルトの音声回線」を物理SIM側に残すと便利です。
- 日本側プロファイルのローミングをオフ
渡航前に物理SIM(または既存eSIM)の「データローミング」を必ずオフにしておくと、高額請求を防げます。
- 現地到着後にeSIMを有効化
渡航先で機内モードを解除→eSIM側のモバイルデータとローミングをオンにすると通信が開始されます。
プロファイル追加は安定した通信が必須。空港やホテルの無料WiFiを事前に確認しておくと安心。またプランを選択する際、利用スタイルが読めない場合は、無制限プランを選ぶ方が後々使い勝手で困ることがないためおすすめです。
海外でeSIMを使うならWorld eSIMがおすすめ!
「World eSIM」は200以上の国・地域で使えるグローバルeSIMを提供し、特に無制限データプランが強み。追加チャージ不要で動画視聴やテザリングを気兼ねなく行え、期間は5日~30日から選択可能。購入から最短5分で開通し、アプリの日本語UIと24時間チャットサポートで設定迷子を防ぎます。
※無制限プランの日数は国・プランにより異なります。
また事前に複数国の渡航を予定されている場合は、複数国を周遊しても同一プロファイルのまま利用可能な周遊プランがおすすめです。少量プランでは結局ギガ不足→追加購入となるケースが多いため、総コストを抑えたいなら最初から無制限を選ぶのが賢明です。
まとめ
eSIMは「SIMを差し替える」という旧来の常識を覆し、オンライン契約から現地通信までをシームレスにする次世代規格です。対応端末さえ用意すれば、Web完結・紛失リスクゼロ・デュアルSIM化など恩恵は大。設定は自分で行うものの「World eSIM」のように無制限データと日本語サポートを備えた事業者を選べば、容量不足やトラブルの心配もほぼありません。